今月の主題 漢方薬・生薬と臨床検査
各論
〈活性成分探索・解析〉
食用であり薬用である植物の薬理活性成分の探索
吉川 雅之
1
Masayuki YOSHIKAWA
1
1京都薬科大学生薬学分野
キーワード:
薬食同源
,
薬用食品
,
茶花
Keyword:
薬食同源
,
薬用食品
,
茶花
pp.893-897
発行日 2009年8月15日
Published Date 2009/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102036
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東洋医学では,薬効のある食物(薬用食品)による健康維持(食養)や未病治療(食療)が理想の医療と考えられている.このような薬食同源の視点から3種の薬用食品,ローズヒップ,甘茶,茶花についてメタボリックシンドローム改善に有効な成分を探索し,抗肥満や抗糖尿病作用などを有するフラボノール配糖体(tiliroside),イソクマリン(hydrangenol),トリテルペンサポニン(floratheasaponin類)などを見いだし,それらの活性発現の必須構造や作用機序を解析した.
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