今月の主題 漢方薬・生薬と臨床検査
総説
漢方薬・生薬成分がいかにして作られるかを遺伝子レベルで解析する
渋谷 雅明
1
,
海老塚 豊
2
Masaaki SHIBUYA
1
,
Yutaka EBIZUKA
2
1東京大学大学院薬学系研究科
2東京大学
キーワード:
トリテルペンサポニン
,
生合成
,
酵素遺伝子
Keyword:
トリテルペンサポニン
,
生合成
,
酵素遺伝子
pp.885-892
発行日 2009年8月15日
Published Date 2009/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102035
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代表的な生薬有効成分の一つにトリテルペンサポニンがある.トリテルペンサポニンは,2,3-オキシドスクアレンの閉環反応,酸化反応,配糖化反応により生合成される.これらの3段階の反応を司る各酵素についての遺伝子レベルでのこれまでの研究を紹介し,非天然型のトリテルペンサポニンの創出,薬用植物の品種改良,遺伝子組換え微生物によるトリテルペンサポニンの生産など,今後の可能性について概説する.
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