今月の主題 唾液の臨床検査
各論
唾液を検体とした新しいストレス評価法―唾液クロモグラニンAおよび唾液α-アミラーゼ活性によるストレス評価
廣瀬 倫也
1
,
加藤 実
1
Noriya HIROSE
1
,
Jitsu KATOH
1
1日本大学医学部麻酔科学系麻酔科学分野
キーワード:
クロモグラニンA
,
α-アミラーゼ活性
,
ストレス
Keyword:
クロモグラニンA
,
α-アミラーゼ活性
,
ストレス
pp.807-811
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102019
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近年,唾液中に分泌されるクロモグラニンAやα-アミラーゼの活性の測定が客観的なストレス評価法として確立されつつある.両者はいずれも,ストレスに対する交感神経活動の変化の指標となり,その反応は非常に速やかであるという性質から考えると,将来,臨床現場での応用が期待される.本稿では,ストレスと唾液クロモグラニンAやα-アミラーゼ活性の関係について行われた過去の研究報告を紹介し,クロモグラニンAやα-アミラーゼ活性の測定によるストレス評価の臨床応用の可能性について述べる.
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