FOCUS
唾液検体の有用性—ストレスと唾液成分の関係と今後への期待
澁谷 雪子
1
1神戸常盤大学保健科学部医療検査学科
pp.342-345
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530030342
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はじめに
臨床検査では大部分が血液,尿を検体試料とし検査を行うが,血液採取は侵襲的で患者の負担を有し,尿採取は非侵襲的ではあるが採尿困難な患者にとっては負担である.一方,唾液採取は非侵襲的な採取が可能であり,患者の負担が少ない.
このように採取の際に患者の負担が少ない唾液が,臨床検査の試料となりえるのか,唾液検体を用いる利点・欠点,ストレスと唾液成分濃度の関係とストレスの定量化,唾液検体と唾液を用いた検査の今後への期待について述べていく.
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