今月の主題 食中毒
話題
ボツリヌス神経毒素を用いた尿失禁,尿排出障害の治療
渡辺 豊彦
1
,
公文 裕巳
1
Toyohiko WATANABE
1
,
Hiromi KUMON
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学
pp.723-726
発行日 2009年6月15日
Published Date 2009/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102003
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1.はじめに
頻尿,尿意切迫感,切迫性尿失禁を呈する過活動膀胱(overactive bladder;OAB)に対する治療には,抗コリン薬が広く用いられ比較的高い効果が得られている.しかしながら,口渇,便秘,羞明感といった副作用のため継続投与が困難となる場合や,抗コリン薬に対し抵抗性を示す症例も多く存在する.近年,難治性OABに対し,ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法が脚光を浴びているので,紹介したい.
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