尿細管トランスポーターの機能制御と疾患治療-トピックス
尿毒素の輸送とCKD
秋山 泰利
1
,
阿部 高明
1東北大学東北メディカル・メガバンク機構 地域医療支援部門
キーワード:
Indican
,
遺伝子発現調節
,
生物学的輸送
,
生物毒素
,
尿細管
,
尿毒症
,
ホメオスタシス
,
慢性腎臓病
,
尿細管再吸収
,
薬物トランスポーター
,
SLCO4A1 Protein
Keyword:
Biological Transport
,
Homeostasis
,
Gene Expression Regulation
,
Indican
,
Kidney Tubules
,
Toxins, Biological
,
Uremia
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Renal Reabsorption
,
SLCO4A1 Protein, Human
pp.223-229
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2013285824
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腎尿細管での分泌,再吸収は血管側および尿管側に発現するさまざまなトランスポーター群の協調作用によって行われている.近年これらのトランスポーターが薬物や代謝性物質だけではなく,尿毒素を輸送するという報告が蓄積している.さらに,CKDにおいてこれらのトランスポーターの発現量が変化するという報告も相次いでなされており,トランスポーターの発現およびその変化は,尿毒素による毒性の組織特異性に影響するなど,CKDの病態に深く関与していると考えられる.本稿ではわれわれが解析を行っているSLCO4C1トランスポーターに関する知見を中心に,尿毒素の輸送と病態への影響などにつき概説する.
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