特集 ホルモンの病態異常と臨床検査
各論Ⅰ ホルモンの病態異常と検査
1.下垂体前葉
3) TSH
渋沢 信行
1
,
山田 正信
1
Nobuyuki SHIBUSAWA
1
,
Masanobu YAMADA
1
1群馬大学大学院医学系研究科病態制御内科
キーワード:
甲状腺機能
,
甲状腺機能低下症
,
視床下部-下垂体-甲状腺系フィードバック機構
Keyword:
甲状腺機能
,
甲状腺機能低下症
,
視床下部-下垂体-甲状腺系フィードバック機構
pp.1189-1192
発行日 2008年10月30日
Published Date 2008/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101752
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甲状腺刺激ホルモン(thyroid-stimulating hormone, thyrotropin;TSH)は下垂体前葉で合成・分泌され,甲状腺機能を調節する糖蛋白質ホルモンである.TSH合成・分泌は視床下部ホルモンであるTSH放出ホルモン(TSH releasing hormone;TRH)により促進される一方,甲状腺ホルモン(主にT3)により抑制される.血中TSH濃度はこの視床下部-下垂体-甲状腺系の生理的フィードバック機構により変化するため,生体において甲状腺機能を反映する最も鋭敏なマーカーである.
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