今月の主題 自然免疫と生体防御レクチン
総説
マンノース結合レクチン(MBL)とフィコリン(ficolin)の構造と機能
遠藤 雄一
1
,
松下 操
2
,
藤田 禎三
1
Yuichi ENDO
1
,
Misao MATSUSHITA
2
,
Teizou FUJITA
1
1福島県立医科大学医学部免疫学
2東海大学工学部生命科学
キーワード:
マンノース結合レクチン
,
フィコリン
,
補体レクチン経路
Keyword:
マンノース結合レクチン
,
フィコリン
,
補体レクチン経路
pp.841-850
発行日 2008年8月15日
Published Date 2008/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101663
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MBLとフィコリンは,N末端側にコラーゲン様ドメインをもつ多価レクチンであり,自然免疫において感染微生物などの表面糖鎖を認識する.MBLとフィコリンの糖認識は,それぞれC末端側に存在するCRD(糖鎖認識ドメイン)およびフィブリノーゲン様ドメインが担っている.MBLとフィコリンによるパターン認識は,両者と複合体を形成しているセリンプロテアーゼMASPを活性型にし補体系を活性化する.この経路は補体レクチン経路と呼ばれる.
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