特集 遺伝子検査―診断とリスクファクター
4.遺伝子分析―リスクファクターの推定
7) メタボリックシンドローム (4)肥満
堀田 紀久子
1
Kikuko HOTTA
1
1独立行政法人理化学研究所 遺伝子多型研究センター 肥満関連遺伝子研究チーム
キーワード:
SNP
,
SCG3
,
MTMR9
,
FTO
Keyword:
SNP
,
SCG3
,
MTMR9
,
FTO
pp.1595-1599
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101473
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年,わが国においても食生活やライフスタイルの欧米化に伴い,糖尿病,高血圧,高脂血症,動脈硬化などの生活習慣病が増加してきている.内臓脂肪蓄積,耐糖能異常,高中性脂肪,低HDL血症,高血圧は冠動脈疾患の危険因子となり,これらの危険因子を多く持っていればいるほど冠動脈疾患を発症しやすい.こうした病態は「メタボリックシンドローム」と称され注目されている.肥満はメタボリックシンドロームの重要な因子である.近年SNPを用いたゲノムワイドな研究により肥満に関連した遺伝子やSNPが同定されてきている.最近の知見を踏まえ,肥満の遺伝子診断について考察する.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.