学会だより 第39回日本臨床検査自動化学会
検査の実践と教育に役立つ“自動化学会”
池田 斉
1
1埼玉医科大学総合医療センター中央検査部
pp.1758
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101400
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第39回日本臨床検査自動化学会は,さる9月26日(水)から28日(金)の三日間にわたって,横浜市のパシフィコ横浜において開催された.今回の大会長は千葉大学の野村文夫教授である.例年,9月に開催されるため,台風の到来も心配されたが,大会長の日頃の心がけと強運で連日の好天に恵まれた.三日間の展示参加メーカー数は103社,展示場来場者数は7,791名,学会登録者数は2,304名で大盛況だった.
本学会は検査関連の学会の中でも,実際の業務に最も役立つ学会と思われる.一番の理由は展示場で新しい機器や試薬を目にすることができることである.最新の機器の中から,検査室の次年度計画を現実的に考えられる場である.今回も展示場の盛況には目を見張るものがあった.臨床検査自動化振興会の方々を中心として長年培ったノウハウと,参加メーカー各社の意気込みが伝わってきた.さらに,一般演題が,機器や試薬の使用経験,臨床検体を使用した場合の問題点,現場での種々の工夫・改良など,日々の業務から生まれた研究発表がほとんどである.検査を支える臨床検査技師の皆様の参加が最も多いことが頷ける.
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