今月の主題 胎盤
検査
マイクロアレイによる遺伝子発現プロフィール解析―胎盤絨毛細胞の機能分化における検討を一例に
福嶋 恒太郎
1
,
村田 将春
2
,
蜂須賀 雅紘
2
,
和氣 徳夫
3
Koutaro FUKUSHIMA
1
,
Masaharu MURATA
2
,
Masahiro HACHISUGA
2
,
Norio WAKE
3
1九州大学病院周産母子センター
2九州大学病院産科婦人科
3九州大学大学院医学研究院生殖病態生理学
キーワード:
DNAマイクロアレイ
,
絨毛外絨毛細胞(EVT)
,
血管内皮様分化
,
HIF1A
Keyword:
DNAマイクロアレイ
,
絨毛外絨毛細胞(EVT)
,
血管内皮様分化
,
HIF1A
pp.1686-1690
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101388
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DNAマイクロアレイ法は,遺伝子のわずかな発現変化を網羅的に解析する方法として近年よく用いられている方法である.本法を用いて胎盤を構成する絨毛外絨毛細胞の血管内皮様分化にかかわる遺伝子をスクリーニングしたところ,低酸素で誘導される転写因子のコンポーネントであるHIF1A遺伝子が抽出された.阻害剤やsiRNAを用いて機能的に検証することによって,本遺伝子がこの分化制御にかかわることを明らかにできた.
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