今月の主題 ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)と子宮頸癌
総説
HPV感染の関与する子宮頸癌の臨床と疫学
山川 洋光
1
,
今野 良
1
,
鈴木 光明
2
Hiromitsu YAMAKAWA
1
,
Ryo KONNO
1
,
Mitsuaki SUZUKI
2
1自治医科大学附属大宮医療センター婦人科
2自治医科大学産科婦人科
キーワード:
子宮頸癌
,
ヒトパピローマウイルス
,
HPVワクチン
Keyword:
子宮頸癌
,
ヒトパピローマウイルス
,
HPVワクチン
pp.823-829
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101267
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子宮頸癌の主な原因は,高リスク型ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus;HPV)の持続感染である.したがって,HPVの感染を予防できれば,その発症を抑えられることにつながる.子宮頸癌は他の癌と異なり,定期的な検診で前癌病変のうちに発見することが可能であるため,細胞診やHPVテストといったスクリーニングによる早期発見が重要である.さらに,最近,原因となるHPV感染そのものを防御するワクチンによるHPV感染予防が臨床応用された.
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