今月の主題 食中毒,その発症をめぐって
総説:病原因子・発症機序と検査法
志賀毒素産生性大腸菌食中毒
伊豫田 淳
1
,
渡邉 治雄
1
Sunao IYODA
1
,
Haruo WATANABE
1
1国立感染症研究所・細菌第一部
キーワード:
STEC
,
O157
,
non-O157
,
病原性因子
Keyword:
STEC
,
O157
,
non-O157
,
病原性因子
pp.459-465
発行日 2003年5月15日
Published Date 2003/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101175
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〔SUMMARY〕 わが国における志賀毒素産生性大腸菌(Shiga-toxin producing Escherichia coli;STEC)による食中毒事例の大部分は依然として血清型O157:H7が原因となっているが,non-O157のSTECの検出数も全体の約3割を占めている.ヨーロッパ諸国やオーストラリアではO157以外のSTECが従来から問題とされており,今後これらのSTECに存在する病原性因子やそれらの発現機構に関する新しい知見が注目される.
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