特集 プロテオミクスに向かう臨床蛋白質検査
2章 プロテオミクスに利用される最新の機器類
3.プロテインチップ,蛋白質相互作用
1) プラズモン共鳴分析タイプの分析装置
森本 香織
1
Kaori MORIMOTO
1
1ビアコア(株)アプリケーション開発部
pp.1319-1327
発行日 2003年10月30日
Published Date 2003/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101019
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はじめに
生体機能は,遺伝子によってコードされた多数の蛋白質が相互作用することにより制御されている.そのため,病態遺伝子が同定されつつある現在,蛋白質の機能解明はさらに重要度を増している.蛋白質の機能発現様式がどのように制御され,どのように機能しているかを解明することで,診断,検査に役立てることができる.1980年代後半に生体分子の機能解析を目的に開発されたBiacoreシステムは,現在,生化学,分子生物学,医学分野を中心に幅広い分野で利用されている.臨床分野では,主に血清中,もしくは組織の抽出液中の特定の蛋白質の検出に利用されている.本稿では,Biacoreシステムの紹介とプロテオミクスにおけるBiacoreの応用を中心に紹介する.
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