特集 プロテオミクスに向かう臨床蛋白質検査
2章 プロテオミクスに利用される最新の機器類
3.プロテインチップ,蛋白質相互作用
3) MALDI-TOF MS分析タイプの分析装置
唐沢 毅
1
Tsuyoshi KARASAWA
1
1サイファージェン・バイオシステムズ(株)
pp.1339-1347
発行日 2003年10月30日
Published Date 2003/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101021
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臨床検査がプロテオミクスへ向かう必然性
DNA解析,mRNA解析,プロテオミクス解析がわれわれに生命現象をどう教えてくれるかを次のように比較して表すことがある.
DNA…What could happen
mRNA…What might happen
Protein…What is happening
蛋白質が実際に生体内での反応を司っているキープレイヤーであることを考えれば,プロテオミクス解析から切れ味の優れた臨床検査マーカーが生み出されると期待するのは自然なことである.実際に癌研究の分野では本報でも紹介するように有望な癌診断マーカー候補が多数発見されている.ここでは当社が開発したプロテインチップシステムがどのように臨床バイオマーカー探索に利用されつつあるかについて示す.
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