今月の主題 PSA
技術解説
RT-PCR法による末梢血前立腺癌細胞の同定
冨田 善彦
1
,
原 昇
2
Yoshihiko TOMITA
1
,
Noboru HARA
2
1山形大学医学部代謝再生統御学腎泌尿器外科学分野
2新潟大学大学院腎泌尿器病態学分野
キーワード:
PCR
,
PSA
,
病期診断
Keyword:
PCR
,
PSA
,
病期診断
pp.995-999
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100962
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〔SUMMARY〕 前立腺癌の治療法の決定に際しては,生体内での癌の広がりの正確な評価,つまり正確な病期診断が必要である.このために末梢血中や,局所リンパ節,また,転移の好発部位である骨髄(骨)から得られたmRNAを用いて,前立腺癌細胞で高率に発現されるPSAを標的とし,RT-PCRを行うことで,腫瘍細胞の存在を証明しようという試みがなされてきた.本法は解決すべき問題点はあるものの,予後の判定や,適切な治療の選択にも役立つものと考えられる.
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