技術講座 微生物
reverse transcription-polymerase chain reaction(RT-PCR)法
河野 緑
1
,
保科 定頼
1
,
町田 勝彦
1
Midori KONO
1
1東京慈恵会医科大学臨床検査医学教室
pp.321-327
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902660
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新しい知見
RNA増幅法には今回のテーマであるRT-PCR法のほかに,TMA法(transcription mediatedamplification),NASBA法(nucleic acidsequence based amplification)が現在使用可能な方法である.検出感度を上げる分岐プローブ法(branched prove法)やin situハイブリダイゼーション法もRNA検査法に含まれる.RT-PCR法はDNA増幅産物とRNA増幅産物を識別する方法をこれから考える必要がある.TMA法,NASBA法は標的RNAだけを増幅する.分岐プローブ法やin situハイブリダイゼーション法もコピー数の多いRNAを標的にする限り良好な感度が期待できる.
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