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特集 小児臨床検査2024
Ⅶ.血液生化学検査
2.蛋白,膠質反応および関連物質 3)Ⅳ型コラーゲン,ヒアルロン酸,M2BPGi
Type Ⅳ collagen, hyaluronic acid, M2BPGi
惠谷 ゆり
1
Yuri Etani
1
1大阪母子医療センター消化器・内分泌科
キーワード:
肝硬変
,
肝線維化
,
線維化マーカー
Keyword:
肝硬変
,
肝線維化
,
線維化マーカー
pp.180-182
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001911
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1 検査の意義と適応
慢性の肝疾患により肝細胞が持続的に傷害を受けると肝細胞自身の複製で修復することが困難となり,肝星細胞が活性化され,コラーゲンなどの細胞外マトリックスが増加して線維組織で置き換えられていく。これが肝臓の線維化であり,この状態が進行すると肝硬変にいたることになる。肝臓の線維化が進行すると発癌率の上昇や門脈圧亢進症,肝肺症候群などの合併症の併発をきたし,最終的には肝硬変から肝不全にいたるため,線維化の程度を把握することは重要である。
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