今月の主題 薬物代謝酵素の遺伝的多型―特に個別化薬物治療を目ざして
各論
グルクロン酸転移酵素遺伝子多型のタイピング法
安藤 雄一
1
,
安藤 麻紀
2
,
長谷川 好規
2
,
下方 薫
2
Yuichi ANDO
1
,
Maki ANDO
2
,
Yoshinori HASEGAWA
2
,
Kaoru SHIMOKATA
2
1埼玉医科大学臨床腫瘍科
2名古屋大学医学部呼吸器内科
キーワード:
グルクロン酸転移酵素
,
塩酸イリノテカン
,
遺伝子多型
Keyword:
グルクロン酸転移酵素
,
塩酸イリノテカン
,
遺伝子多型
pp.177-182
発行日 2004年2月15日
Published Date 2004/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100844
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
〔SUMMARY〕 塩酸イリノテカンは,臨床上極めて重要な抗癌剤である.グルクロン酸転移酵素(UGT)遺伝子多型は,塩酸イリノテカンによる重篤な副作用発症と深く関わっている.本稿では,インベーダー法を用いたUGT遺伝子多型のタイピング法について紹介する.この簡便なタイピング法は,個別化医療の実現に大きく貢献する可能性を持っている.〔臨床検査 48:177-182,2004〕
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.