今月の主題 薬物代謝酵素の遺伝的多型―特に個別化薬物治療を目ざして
各論
エステラーゼの遺伝子多型と臨床検査
細川 正清
1
,
千葉 寛
1
Masakiyo HOSOKAWA
1
,
Kan CHIBA
1
1千葉大学大学院薬学研究院遺伝子薬物学講座薬物学研究室
キーワード:
カルボキシルエステラーゼ
,
エステラーゼ
,
プロドラッグ
,
CES1
,
CES2
,
遺伝子多型
,
代謝能
Keyword:
カルボキシルエステラーゼ
,
エステラーゼ
,
プロドラッグ
,
CES1
,
CES2
,
遺伝子多型
,
代謝能
pp.183-193
発行日 2004年2月15日
Published Date 2004/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100845
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〔SUMMARY〕 薬物代謝酵素の遺伝子多型と体内動態との関連に関しては,これまで多くの酵素について報告されてきた.本稿で取り上げるカルボキシルエステラーゼ(エステラーゼ)は,プロドラッグの代謝活性化過程で重要な役割を果たしている薬物代謝酵素であるが,本酵素の個人差の原因などについては,あまり検討が行われていないのが現状である.本稿では,筆者らの研究を中心にエステラーゼの遺伝子構造および発現調節機構について概説する.〔臨床検査 48:183-193,2004〕
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