今月の主題 臨床検査史―国際的な流れとわが国の動向
各論
その他の生化学検査
中山 年正
1
Toshimasa NAKAYAMA
1
1(財)緒方医学化学研究所
キーワード:
歴史
,
許容誤差
,
測定の標準体系
Keyword:
歴史
,
許容誤差
,
測定の標準体系
pp.1647-1655
発行日 2006年12月15日
Published Date 2006/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100803
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ここ半世紀,臨床化学検査に標榜された目標は「迅速・簡便・微量・精密・正確」であった.この分析目標に傾注された結果としての「ボタンを押せば即時に結果が出る」方法の開発と普及は,日常診療に大きく貢献している.本総説では,この分析方法開発の背景,すなわち,分析を支えた思想としての許容誤差,分析の体系,標準物質,技術としての酵素的分析法や免疫測定法,および得られたデータの解釈などについて,臨床化学検査の基本的な取り組みを歴史的に概観した.〔臨床検査 50:1647-1655,2006〕
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