シリーズ最新医学講座・Ⅱ 臨床検査用に開発された分析法および試薬・2
化学分析から酵素法へのシフト(含窒素成分を中心に)
中山 年正
1
Toshimasa NAKAYAMA
1
1(財)緒方医学化学研究所
キーワード:
酵素法
,
含窒素成分
,
尿素窒素
,
尿酸
,
クレアチニン
,
ビリルビン
,
アンモニア
,
ポリアミン
,
血糖
,
総コレステロール
Keyword:
酵素法
,
含窒素成分
,
尿素窒素
,
尿酸
,
クレアチニン
,
ビリルビン
,
アンモニア
,
ポリアミン
,
血糖
,
総コレステロール
pp.227-235
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101531
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はじめに
一般に,新しい技術が発見・開発されるとそれが実用化されるには,長い低迷期の後に,指数関数的な爆発的急拡大期があり,その後は緩やかな増加期となるとされる.酵素を試薬とする臨床検査を見ると,まさにその軌跡を踏んでいるように見える.そこで,本総説では酵素法をⅠ期,Ⅱ期前期,Ⅱ期後期,Ⅲ期とし,現在進行中であろうⅢ期を除き含窒素成分を中心に臨床検査に大きな影響を与えた検査項目の分析の特徴と,分析が与えた・あるいは与えつつあるインパクトについて概観したい.なお,ここではその名称として「酵素法」を使用するが(note参照),この技術は,今や化学検査・電極法・免疫化学的検査・遺伝子検査と並び臨床化学検査に不可欠の主要な分析法の1つである.
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