今月の主題 認知症の動的神経病理
各論
アミロイドβ蛋白蓄積症
有馬 邦正
1
,
大出 貴士
2
,
坂元 綾子
1
,
木崎 菜美子
1
Kunimasa ARIMA
1
,
Takashi OIDE
2
,
Ayako SAKAMOTO
1
,
Namiko KIZAKI
1
1国立精神・神経センター武蔵病院 臨床検査部
2千葉大学大学院医学研究院診断病理学
キーワード:
Alzheimer's disease
,
β-amyloid
,
senile plaques
Keyword:
Alzheimer's disease
,
β-amyloid
,
senile plaques
pp.1111-1120
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100729
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アミロイドβ蛋白が蓄積する主要な疾患は,アルツハイマー病,ダウン症候群,および脳血管アミロイドーシスであり,いずれも脳に限局して蓄積する.アルツハイマー病ではアミロイドβ蛋白は脳実質に線維束の塊となり老人斑の芯を形成する.アミロイドβ蛋白の沈着が一次的な原因となり,神経細胞の変性脱落,シナプスの減少,神経原線維変化の形成などが起こると考えられており,これはβアミロイド仮説と呼ばれている.〔臨床検査 50:1111-1120,2006〕
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