今月の主題 認知症の動的神経病理
総論
認知症:動的神経病理としてのMRI
德丸 阿耶
1
TOKUMARU M. Aya
1
1東京都老人医療センター放射線科
キーワード:
VSRAD
,
MRI
,
認知症
Keyword:
VSRAD
,
MRI
,
認知症
pp.1090-1098
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100726
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MRIは認知症診断において,脳腫瘍,血管性病変,硬膜下血腫,水頭症などの除外診断にとどまらず,変性認知症疾患の診断,鑑別に重要な役割を果たしつつある.画像統計解析手法が通常検査に応用されるようになったことが,MRI診断の役割を大きく広げ,かつ精密にした1).未曾有の高齢化社会の到来を前に,認知症を早期に正しく診断することは重要である.これまで研究目的で行われていた画像統計解析が容易に一般病院でも施行されるようになってきたことの意義は大きく,高齢者専門の一般病院での初期経験を述べ,動的神経病理における位置づけを示唆することができればと考える.〔臨床検査 50:1090-1098,2006]
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