今月の主題 ホルマリン固定パラフィン包埋標本からどこまで遺伝子検索は可能か?
各論
ホルマリン固定パラフィン包埋標本―病理組織検体を用いた感染症病原体の分子生物学的検索においての有効性と問題点
下村 龍一
1
,
堤 寛
1
Ryoichi SHIMOMURA
1
,
Yutaka TSUTSUMI
1
1藤田保健衛生大学医学部第一病理学
キーワード:
ISH法
,
PNAプローブ
,
CSA法
Keyword:
ISH法
,
PNAプローブ
,
CSA法
pp.773-781
発行日 2006年7月15日
Published Date 2006/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100667
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感染症の病理診断には改善の余地が残されており,いっそうの発展が期待される分野である.病理標本中の病原体を対象とした遺伝子検索手段としては,現在ISH法が主力である.病理標本を用いたISH法は,固定条件などにより結果が安定せず,これまで難しい印象がつきまとっていた.高感度のPNAプローブと,高感度増感系であるCSA法の組み合わせにより,実用に耐えうる再現性の高いISH法が可能となりつつある.〔臨床検査 50:773-781,2006〕
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