今月の主題 ホルマリン固定パラフィン包埋標本からどこまで遺伝子検索は可能か?
総説
ホルマリン固定パラフィン包埋標本の長所と問題点
笹野 公伸
1
Hironobu SASANO
1
1東北大学大学院医学系研究科医科学専攻病理病態学講座病理診断学分野
キーワード:
ホルマリン
,
パラフィン
,
病理組織診断
Keyword:
ホルマリン
,
パラフィン
,
病理組織診断
pp.715-719
発行日 2006年7月15日
Published Date 2006/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100659
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10%ホルマリン固定パラフィン包埋標本は摘出された組織の病理組織学的検査に最も広範に使用されている方法であり,近年の技術の進歩によりこれら標本を用いて患者の遺伝子検索が可能となってきている.retrospectiveな検索ができることや,形態所見との関係も観察することができるためその有効性は極めて高いが,技術的な短所,倫理的な問題点を施行に当たっては十分理解しておく必要がある.〔臨床検査 50:715-719,2006〕
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