今月の主題 ホルマリン固定パラフィン包埋標本からどこまで遺伝子検索は可能か?
総説
ホルマリン固定パラフィン包埋標本でどこまでmRNA in situ hybridizationは可能か?―その有効性と問題点
長塩 亮
1,2
,
佐藤 雄一
1
,
中島 孝
2
Ryo NAGASHIO
1,2
,
Yuichi SATO
1
,
Takashi NAKAJIMA
2
1北里大学医療衛生学部遺伝子検査学教室
2群馬大学大学院医学系研究科応用腫瘍病理学
キーワード:
in situ hybridization
,
ホルマリン固定パラフィン包埋組織
,
mRNA
Keyword:
in situ hybridization
,
ホルマリン固定パラフィン包埋組織
,
mRNA
pp.737-744
発行日 2006年7月15日
Published Date 2006/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100662
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早期診断や患者個人に合わせた治療が期待される今,これらに関与する分子の探索が患者間や健常者との比較解析などにより急速に行われている.見いだされた分子の機能解析を行う際,その一つの手法として特定の遺伝子のmRNA発現を組織や細胞上で検索することが可能なin situ hybridization法がある.今回,ホルマリン固定パラフィン包埋組織を用いたISH法を環境や手技上の注意点,さらにその応用例も交えて初心者にもわかるように解説する.〔臨床検査 50:737-744,2006〕
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