今月の主題 私と臨床検査―先達の軌跡
私と臨床検査
臨床病理の一期生―その歩みと言葉
丹羽 正治
1,2
Masaharu NIWA
1,2
1元東海大学医学部
2臨床病理学教室
キーワード:
我田引水
,
温故知新
,
自他一体
Keyword:
我田引水
,
温故知新
,
自他一体
pp.249-252
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100370
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1. はじめに
私は以前ではとても予想できない高齢にいつしか達し,最近米寿を迎えた.その私が半世紀以上も前に病院検査室に勤務していた頃に,今日の臨床検査医学,その前身の臨床病理学が誕生した.
当時の同業のほとんどの方々は既に故人に成られたので,私は生き残りの臨床病理の一期生といえる.以下の昔の歩みを介して,読者の方々に当時の検査の実態を垣間見ていただくと同時に,ただの懐古を超えて,現在の臨床検査の進め方にも通用するヒントを1つでも発見していただけたら,私の最大の役割を果たせたことと思う.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.