Japanese
English
今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
AFP,PIVKA-Ⅱ—臨床編
Tumor markers for the early diagnosis of patients with hepatocellular carcinoma
青柳 豊
1
,
上村 顕也
2
,
田村 康
1
,
五十嵐 正人
1
,
川合 弘一
2
,
須田 剛士
2
1JA新潟厚生連新潟医療センター消化器病センター
2新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野
キーワード:
肝細胞癌(HCC)
,
α-フェトプロテイン(AFP)
,
PIVKA-Ⅱ
,
L3分画
,
フコシル化
Keyword:
肝細胞癌(HCC)
,
α-フェトプロテイン(AFP)
,
PIVKA-Ⅱ
,
L3分画
,
フコシル化
pp.610-616
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200352
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Point
●肝細胞癌(HCC)の腫瘍マーカーとしてα-フェトプロテイン(AFP)とPIVKA-Ⅱがあり,それぞれの陽性率は約60%であるが,互いに相補的関係にあり,同時測定で診断能を改善できる.
●AFPにはそのフコシル化糖鎖変異を評価するL3分画があり,AFP低値においてもHCC特異性の改善や生物学的悪性度の指標として用いられる.
●C型慢性肝炎の経過観察中,特にインターフェロン(IFN)治療中においては10ng/mL以下の軽微な変動にも臨床的意義があり,肝発癌のリスク評価因子として用いることができる.
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