今月の表紙 染色体検査・1
染色体検査の解析技術
石原 義盛
1
Yoshimori ISHIHARA
1
1株式会社エスアールエル遺伝子染色体解析センター
pp.694-696
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100158
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TjioとLevan(1956)がヒト染色体構成を決定して以降,細胞遺伝学における染色体検査はCasperssonら(1971)のQ-band法の開発により1番染色体から22番染色体および性染色体の24対のすべてを識別できるようになった.現在は,G-band法を始めとする各種分染法のほか染色体分裂中期細胞および休止核に直接DNA標識プローブを用いて染色体の数的異常から微細な構造異常まで検出するFISH法(Fluorescence in situ hybridization)などの技術が日常臨床検査として活用されている.
しかしながら,検査を行う際,先天性染色体異常検査を始め,造血器腫瘍および固形組織の分析過程では,現状技術でも細胞形態学的分析結果に満足できない染色体異常が少なからず存在している.
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