今月の主題 アレルギー疾患の現況と今後の展望
技術解説
アレルギー疾患におけるサイトカイン測定
菅原 由人
1
,
山下 哲次
2
Naoto SUGAWARA
1
,
Tetsuji YAMASHITA
2
1株式会社三菱化学ビーシーエル検査第4部
2株式会社三菱化学ビーシーエル学術部
キーワード:
Th1/Th2
,
サイトカイン
,
TARC
Keyword:
Th1/Th2
,
サイトカイン
,
TARC
pp.757-764
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100149
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〔SUMMARY〕 サイトカインは白血球間の情報伝達に関与する(糖)蛋白質であり,様々な疾患への関与が報告されている.アレルギー疾患ではヘルパーT細胞(Th細胞),特にTh細胞type2(Th2細胞)から産生されるサイトカインが,IgE産生,肥満細胞の活性化,好酸球などの遊走・活性化作用を有することから,その病態形成に重要な役割を果たしている.また,近年Th2細胞選択的な遊走活性をもつケモカインがアレルギー疾患に関与していることが報告され,ケモカインの測定は新たなアレルギー疾患マーカーとして注目される.〔臨床検査 49:757-764,2005〕
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