シリーズ最新医学講座・Ⅱ 耐性菌の基礎と臨床・2
主として院内感染で問題となる耐性菌・1
ブドウ球菌(臨床編)
青木 泰子
1
Yasuko AOKI
1
1独立行政法人国立病院機構東京医療センター内科
キーワード:
MRSA
,
病院感染
,
バンコマイシンの適正使用
Keyword:
MRSA
,
病院感染
,
バンコマイシンの適正使用
pp.332-334
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100054
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はじめに
病院感染で問題となるブドウ球菌としてはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のほか,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)があげられる.CNSの中にはバンコマイシン耐性を示す株もあり,血管カテーテル感染,人工弁,人工関節の感染など,異物を介する感染が起こりやすい.しかし,病院感染の起因菌として問題になりやすく,対策を必要とされるのはMRSAが大部分であり,本稿ではMRSAについての対策を述べる.
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