特集 外来のあり方を問う—大病院志向の流れは変えられるか
病診連携の実施で患者の流れに変化が—開業医として杉並地域医療システムに参加して
加藤 毅
pp.306-308
発行日 1993年4月1日
Published Date 1993/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903804
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はじめに
私は東京・杉並で内科・小児科を開業している.杉並区は人口約52万人,国公立病院がなく,19病院,88有床診療所,438無床診療所があり,医師会員はA会員462人,B会員133人,医師会未加入の医療機関数約80件と言われている.
私の診療所は地下鉄丸の内線南阿佐谷駅に4分,JR阿佐谷駅に10分,財団法人河北総合病院(312床)に15分位の所にある.診療時間は午前9時より12時までと午後4時半より6時までで,木・土曜の午後と日曜・祝日は休診にしている.平日の午後の時間は往診,学校医,保健所健診,産業医,学術研究会,その他の会議等の参加に当てている.従業員は薬剤師1人(家内),正看護婦1人,事務員1人,パート事務(夜間)1人であったが,昨年9月より訪問看護専門看護婦に午後週3回,パートで来てもらっている(午後のみの半日で3人程度訪問)外来患者は平日平均60人,半日30人で1か月の請求明細書は約630件である.
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