特集 緩和ケアの検証と今後の課題
緩和ケア—現場からのレポート—慶應義塾大学病院におけるがん疼痛緩和ケアヘの取り組み
木村 理恵子
1
1慶應義塾大学病院療養支援室
pp.209-211
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903494
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がん疼痛ケアチームの役割と活動
慶應義塾大学病院では1997年4月より「がん疼痛ケアチーム」を結成して,がん疼痛緩和ケアを行つている.このチームの特徴は,緩和ケア病棟を持たずに全病棟,外来を対象として横断的に,多職種コンサルテーション型で,がん疼痛患者だけでなく家族,主治医,プライマリナースに対してケアを提供していることである.
がん疼痛ケアチーム(以下チームと略す)への依頼方法は二つあり,一つは,麻酔科ペインクリニックへの主治医からの依頼,もう一つは看護相談からチームへ依頼となる場合である.看護相談は,疼痛緩和ケアナースが病棟,外来で主治医,看護職から疼痛緩和不良例や在宅ケアに関する相談を受け,患者,家族と面談を行う.その後は必要に応じ,麻酔科ペインクリニックへ依頼,チームでかかわるケースである.
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