特別寄稿
臨床医の立場からみた公立病院の理念・1
遠藤 和郎
1
1沖縄県立中部病院内科
pp.613-617
発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903321
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初めに,読者の方々にお断りしなければならないことがあります.筆者は卒後15年目,公務員医師生活11年目の医師です.民間病院では,40歳台の院長はそれほど珍しくない昨今だが,公務員の筆者は,医長という肩書きはついたが管理職ではない.一般に「病院の理念」についての著作は病院長または事務部長によるものが多い.なぜ,筆者が理念について語ることになったかは本文に譲るとして,管理職の責務,苦労,そして真の喜びを実体験していない者の著述であることを述べておく必要がある.したがって,諸先輩方からはご批判をいただくことが少なからずあることを承知の上で書かせていただいた.しかし現在管理職に就いている皆さんも,10年あるいは20年前は多くの時間を臨床現場に費やしていた方々であろう.その時の感覚を,もう一度思い起こしていただければ幸いである.
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