特集 病院サービスの新しいメニュー
緩和ケアの新しいモデルを目指して—地域社会とともに運営する緩和ケア施設
加藤 恒夫
1
1医療法人社団かとう内科並木通り病院
pp.424-426
発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903273
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かとう内科並木通り病院の沿革
筆者たちは現在でこそ「病院」という名前を使っていますが,これは「緩和ケア施設を開設するためには病院でなければならない」という,医療法上の規定によりそうせざるを得なかったまでのことです.昭和54年,「医療をできる限り人々の生活に近いところで提供する」ことを目標に,15床のベッドを有する「かとう内科診療所」として出発した筆者たちは,その後昭和62年に訪問看護を開始しました.この時点では,まだそれは診療報酬としては認められておらず,「家庭で生活する患者さまとご家族を総合的に診(看)る」という筆者たちの診療理念に基づいて,いわばボランティアとして開始したものでした.
その後平成2年,岡山県では初めての訪問看護ステーション「まいんど」を,次いで平成4年には在宅介護支援センターおよび高齢者デイケァを開設し,在宅ケアの体制を整備していきました.
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