特集 改革期の療養型病床群
療養型病床群の運用の実際—リハビリテーション機能の充実を図る
川上 千之
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1財団法人三友堂病院三友堂リハビリセンター
pp.868-870
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903108
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三友堂リハビリセンター開院まで
三友堂リハビリセンター(以下当院)の母体である財団法人三友堂病院は明治19年以来,当地方の中核的病院として長年活動してきた.当地方(2次医療圏)は置賜(おきたま)地方と呼ばれ山形県の南部に位置し,その人口は約22万人で,65歳以上の老年人口比率は23.1%と高齢化の進んだ農村地帯である(平成11年現在).
当地方のみならず山形県は脳卒中による死亡率の高いところであるため,三友堂病院では近年脳卒中などの急性期疾患に対する治療を強化してきた.その結果,急性期治療を終了した段階の多くの患者が同じ病棟に入院を続け,リハビリテーション(以下,リハ)などの医療を受けなければならず,どちらの患者に対しても十分な医療を提供でき難くなり,急性期患者を対象にする病院と,慢性期患者を対象にする病院との分離,特化が必要となってきた.
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