連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第71回
病院は成長と変化に対応できたか?—ノースウイックパーク病院での検証
ウイークス ジョン
John WEEKS
pp.806-810
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903093
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背景
ノースウイックパーク病院・臨床研究センターは国営医療制度における過去最大のプロジェクトで1961年に計画された.当時,将来の未知の変化に対応できるように意図して計画された二つの病院の一つで,もう一方は保健省の下で設計・建設されたグリニッチ地区病院である.さて,現在30余年を経て病院がどのようにやってきたのか? 成長したのか? 変化したのか? まだ機能しているのか? を見てみることは意義深い.
1960年代にあっては「変化」が時代の空気に漂っていた.医療やヘルスケアが今後どの方向に発展するかは誰も明言できなかった.当時病院を段階的に整備できるようにしておくことは慣例であり,ノースウイックパーク病院でも完成図は存在しなかったし,事実,最終契約の時点でも将来の発展を許容することができるマスタープランとなっていた.
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