特別企画 『介護保険時代』における地域リハビリテーション・5
介護保険と保健・福祉
浜村 明徳
1
,
大川 嘉子
2
1南小倉病院
2前:長崎県保健予防課
pp.885-891
発行日 1999年9月1日
Published Date 1999/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902812
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大川(司会) 私は県の保健婦としていろいろと地域保健活動に携わってきました.昭和58年(1983)の老人保健法施行当初は,市町村の保健,福祉,医療関係者とともに老人保健関係の各種の事業を展開してきました.事業開始当初は機能訓練や脳卒中の障害のある寝たきりの高齢者の訪問指導など,障害を抱えている人たちにどう対応するか,生活や家族の問題まで抱え込まなければならない大変な活動で,大いに戸惑いました.そこでは,福祉や医療関係者,市町村関係者と時間をかけて議論し,活動を展開してきました.
この老人保健法に先立つ昭和53年(1978)に,長崎県リハビリテーション協議会(以下,長崎リハ協議会)が発足し,高齢者や障害者に対する地域リハビリテーションやケア活動のありようが模索されはじめていました.県としても老人保健事業を全県下に進めるに当たり,長崎リハ協議会に指導をお願いして平成9年度まで事業を実施し,当然のように事業の進め方や,高齢者および障害者へのかかわり方なども含め県内の地域リハ活動を長崎リハ協議会とともに進めてきました.
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