特集 介護保険時代を前に,これからの地域保健活動を考える
介護保険時代の成人保健事業—介護保険準備の現場から
今田 愛子
1
1仙台市健康福祉局高齢保健福祉課
pp.130-133
発行日 1999年2月10日
Published Date 1999/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902940
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はじめに
本市において介護保険制度で保険給付の対象にならない高齢者は約9割と推測されている。要介護認定されても保険給付の範囲で利用者が望む十分なケアが提供されないのではという不安や,介護需要が増大することと財政負担の増加を防止するための必要性から,要介護状態になるのを防ぐとともに要介護状態の重度化を予防する方策が内外から求められている。
その一方で,介護にかかる後年度負担の軽減を図ることについて,「健康づくりや寝たきり予防の重要さは理解はできるが,具体的に何をどのようにしていくのか見えにくい」という疑問も投げかけられている。この点について保健を担当する者の説明責任が問われている。
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