早期退院計画・14
さらなる患者サービスの向上を求めて—入退院計画の明確化と経営改善への取り組み
岡井 清士
1
,
福島 勝二郎
2
1東京都立広尾病院
2東京都立広尾病院事務局
pp.878-880
発行日 1999年9月1日
Published Date 1999/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902810
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
東京都立広尾病院は,都立14の病院の中でも百有余年の伝統を有する屈指の病院の一つである.現在500床で総合診療基盤の上に3次救命救急医療,心臓病医療,公害など呼吸器医療および伊豆・小笠原諸島の島嶼医療の4分野を中心とする高度専門医療を提供している.
当院は,東京都渋谷区に位置し,東京区部の西南地域の中核たる病院である.その運営理念は,第1に医療の原点ともいうべき,救急医療に最重点を置く.第2に患者中心の医療を推進する.すなわち診療の質はもちろんのこと,病院の居住性,職員の接遇態度などの人的・物的環境にも配慮する.第3に医療ニーズの本質を的確に把握し,その変化に適切に対応する.第4に地域医療との連携を強化する.第5に厳しい社会経済環境のもとで病院運営に求められている経営努力を推進し,収益の向上,経費の削減などを図り,健全な経営に努める.第6に現代の医療はチームワークによっている.各職種との総合力を発揮させる.といったものである.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.