レポート
急性期入院医療費定額支払い方式試行における問題点—特にMDC-5に関して
大内 将弘
1
,
山田 俊三
2
,
上田 京子
1
1国立仙台病院心臓血管外科
2前:国立仙台病院医事課
pp.757-759
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902775
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DRG (diagnosis related groups)本来の目的は病院の運営上のむだを省き生産性を高め,限りある医療資源を大切にし,むだな医療費を削減できないか,適正な医療費とはどの程度なのだろうか,などについて考えるために開発された手法である1).
わが国では1996年2月,中央社会保険医療協議会(中医協)においてDRGに則った定額払い方式のことが初めて議論された.基本問題小委員会,試行調査検討委員会などが構成され,各疾患ごとの作業グループにより多方面から調査検討され,13の主要診断群中,全部で183の診断分類案が2年7か月後の1998年9月に正式に決定された.そして,2か月後の1998年11月に国立病院8施設,社会保険病院2施設の10病院において急性期入院医療費定額支払い方式の試行が実施されているのである2).
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