短期連載 病院マネージメントからみた平均在院日数短縮法・2
短縮化のステップ
加藤 尚子
1
,
長谷川 敏彦
2
1国際医療福祉大学医療福祉学部医療経営管理学科
2国立医療・病院管理研究所医療政策研究部
pp.377-382
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902684
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平均在院日数短縮の重要性はすでにいろいろなところで論じられており,短縮の方策についても様々な手段が講じられている.病院ごとに短縮の取り組みはそう変わらないし,最も効果的な手段を探し得たかどうかはともかく,そのノウハウについてはおおよそ知られていることが多いものだ.それでもうまくいかないとしたらそれは,やり方はわかっていても,だれがいつどのように決断し,なにを実行するか,の短縮化のステップに問題があるのではないだろうか.さらにその根底にある問題は,組織全体としての長期ビジョンを踏まえた経営戦略がないために,診療報酬改定につられた後手後手の対応になっているからではないだろうか.
今回は,事例から在院日数短縮のプロセスをたどり,さらに短縮化のステップを体系化して,取り組みの最善策のモデルを提示する.
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