特別寄稿 マネージドケアと米国医療の変容
5.マネージドケアと米国医療の変容(その2)
田村 誠
1,2
1東京大学大学院医学系研究科・健康社会学
2スタンフォード大学アジア太平洋研究センター医療政比較研究プロジェクト
pp.147-152
発行日 1999年2月1日
Published Date 1999/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902624
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個々の患者重視から集団全体の健康重視へ(承前)
2.「資源配分」の考え方の導入——「配給」を中心に
マネージドケアの興隆により,「個々の患者重視」から,「集団全体の健康重視」に変容するときに必要となるのが「資源配分(resource allocation)」の考え方の導入である.全体の医療資源の配分に配慮し,費用対効果の低い医療をなるべく行わないようにし,費用対効果の高い医療を中心に行うようにする.
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