レポート
セカンドオピニオンの勧め—自己決定を育てる医療
新居 昭紀
1
1聖隷三方原病院
pp.158-162
発行日 1999年2月1日
Published Date 1999/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902626
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セカンドオピニオンの勧め—自己決定を育てる医療
筆者が聖隷三方原病院において院長就任以来一貫して取り組んできたことは,インフォームドコンセントを基本的前提にする医療の定着であった.この7年間にわたる様々な取り組みの中で次第に明らかになってきたのは,インフォームドコンセントは病院側医療者のみで推進していけるものでなく,患者の自己決定がなければインフォームドコンセントに基づく医療はそもそも成立しえず,そしてそれが全く新たな患者-医療者関係作りを目指していることにもなるということであった.したがって,私たちは患者の自己決定を促し,育てていきながらインフォームドコンセントを進めていくしかないと思うに至った.そのための一つのアプローチがセカンドオピニオンの勧めである.ここに至る経過をまず述べてみる.
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