特別寄稿 マネージドケアと米国医療の変容
4.マネージドケアと米国医療の変容(その1)
田村 誠
1,2
1東京大学大学院医学系研究科・健康社会学
2スタンフォード大学アジア太平洋研究センター医療政比較研究プロジェクト
pp.47-54
発行日 1999年1月1日
Published Date 1999/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902597
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今回は,いよいよ本連載の主題である,マネージドケアの興隆により米国医療が実際にどのように変容してきているか,そして,その変容はどのように評価できるか,について論じる.その変貌ぶりは,大きく以下の四つの流れに整理できる(注1).
1)専門職優位から,マネジリアリズム(経営管理主義)のシステムヘ 2)個々の患者重視から,集団全体の健康重視へ 3)権力の「階層システム」から「分散システム」ヘ 4)医療の企業化(corporatiza—tion)のさらなる進展
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