特集 看護の質の評価
病院機能評価における看護の質の評価
内田 卿子
1
1元聖路加国際病院
pp.310-313
発行日 1998年4月1日
Published Date 1998/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902372
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はじめに
日本は高齢化社会から高齢社会に変わり医療の需要も,その内容が大きく変化してきた.そのうえ少子社会への変化により,ライフサイクルも当然変化をきたし,高齢者の面倒を家族がすべてみる形は崩れ,社会福祉に頼らざるを得ない状況が多くなってきた.医療施設も医療法の改正により社会的理由による長期入院が減り,特別養護老人ホームをはじめ老人福祉施設が増加し,病院としてのあり方が問われるようになった.
病院の類型化は病院の機能による新しい医療の病病連携や病診連携への動きを起こし,個々の医療施設の質が問われるようになってきた.また患者の権利である自分の疾病に対する情報の開示がいわれるようになり,病院も選ばれる時代になった.そのような社会的変化に対応し患者のニーズに合った医療の提供が求められる時代となっている.
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