特集 医療関連ビジネスの展開
各分野の市場性をみる
変革期を迎える受託臨床検査業界
白鳥 武
1
1株式会社矢野経済研究所
pp.523-526
発行日 1997年6月1日
Published Date 1997/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902127
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医療機関への集団的個別指導の影響で“検査抑制”進む
1995年度の受託臨床検査市場は前年度の落ち込み(業界始まって以来のマイナス成長)からはやや回復傾向にあるが,引き続き1996年4月の診療報酬改定により保険点数の包括化(マルメ)強化,あるいは老人の外来診療にも包括化(定額制)を導入するなど,臨床検査医療費の抑制策がより強められている.
厚生省「社会医療診療行為別調査報告」(1994年6月審査分),および国民医療費(1994年度実績)の推計によれば,臨床検査(検体検査)医療費は1兆7,151億円(実施料と判断料の合計:弊社推定による),前年比8.0%増となり,約7年前の1987年度(9.1%増)以来の比較的高い伸びを示している(表1).
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