特集 病院におけるマルチメディア
マルチメディアによるネットワーク化—国立がんセンターにおける情報ネットワークシステム
水島 洋
1
1国立がんセンター研究所がん情報研究部
pp.236-237
発行日 1997年3月1日
Published Date 1997/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902052
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インターネット上への情報提供
国立がんセンターでは1993年2月よりgopherで情報提供を開始し,同年12月からはWWWでもサービスを開始した.1996年3月からはがんセンターとして公式な情報提供も行う体制を作り,がんセンターの各部署からの情報に加え,「がん情報サービス」(NCC-CIS:National Cancer Center Information Sys-tem)として,患者向け,専門家向けにがんに関する情報を提供している.現在,がんを防ぐための12か条,各種がんの解説,症状緩和と患者のケア,病院案内,講演会案内などが提供されている.
NCC-CISの情報は,国立がんセンター情報委員会の監修のもと,がん診療総合支援システム総括班学術情報小班が企画し,がんセンター内の専門家に執筆依頼をして作成している.個人レベルや医局レベルのホームページ立ち上げや情報サービスの例はあるが,NCC-CISのように組織として十分な審査を受け認可された形での公開はわが国においては例のないものと考える.
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