特集 「薬害問題」から学ぶこと
わが国における新薬承認制度の現状と課題
池田 俊也
1
,
池田 三恵
2
1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
2厚生省生活衛生局食品化学課
pp.1141-1145
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901983
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最近のソリブジン事件や輸入非加熱血液製剤によるHIV感染問題などの発生により,医薬品の安全性確保の対策の見直しが叫ばれている.安全性確保には市販後対策の強化とともに,新薬承認申請のために行われる臨床試験(いわゆる「治験」)ならびに承認審査の充実も大きな課題といえる.本稿では,わが国における治験と承認審査の現状を概説するとともに,主に国際比較の観点から問題点について整理する.また,現在検討されている改革の動向についてもふれることにする.
なお,本稿における意見は筆者らの私見であり,筆者らの所属する施設・組織の公式見解ではないことをお断りしておく.
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